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ハテナの話。#003

昔、StealのNEWスタッフによく言っていたこと。

「何にでもハテナを付けろ。」

すると必ずと言っていいほど、

「どういうことですか?」

と聞かれました。

例えば、

お店の看板を見た時。

「なんでこの色なんだろう。」

「なんでこの大きさなんだろう。」

「なんでこの場所なんだろう。」

レストランへ行った時。

「なんでこのタイミングで声を掛けたんだろう。」

「なんでこの料理を最初に出したんだろう。」

「なんでこのお店は居心地がいいんだろう。」

人と話している時。

「なんでこの人は今この言葉を選んだんだろう。」

「なんで笑ったんだろう。」

「なんで怒ったんだろう。」

革製品を見ている時。

「なんでこの革を選んだんだろう。」

「なんでこの形なんだろう。」

「なんでこの値段なんだろう。」

何でもいいんです。

正解を知ることが目的じゃない。

「きっとこういう理由なんじゃないか。」

そうやって自分なりに考えてみることが大事なんです。

何となく行動して、何となく成功した。

何となく行動して、何となく失敗した。

もちろん、それでも経験にはなります。

でも、自分で考えて行動した成功と失敗では、得られるものが全然違います。

「なんで成功したんだろう。」

「なんで失敗したんだろう。」

と、またハテナを付ける。

その繰り返しです。

同じ行動をするなら、私は“絶対に”後者の方がいいと思っています。

その方が、必ず次につながるからです。

だから私は、スタッフにも「何にでもハテナを付けろ」と言い続けてきました。

最近、自分の頭の中を言葉にしようとしていて、ようやく一つのことに気付きました。

私は昔から、答えを知りたかったわけじゃなかったんです。

私が知りたかったのは、「なぜそうなるのか。」でした。

従業員には怒られていると

思われていた様ですが、全く違います。

ただ純粋にその人とStealの未来の為に

「なぜそうなるのか」を知りたかったんです。

そして振り返ってみると、商売も、革も、建築も、飲食も。

私は何をするにも、そればかり考えていました。

そして、ようやく分かりました。

私が理解したかったのは、「構造」だったんです。

だから今思うと、

遠回りばかりしてきた人生も、

遠回りじゃなかったのかもしれません。

それぞれの構造を理解するために必要な修行だった。

48歳になって、

ようやくそんな風に言葉にできました。

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