昔、StealのNEWスタッフによく言っていたこと。
「何にでもハテナを付けろ。」
すると必ずと言っていいほど、
「どういうことですか?」
と聞かれました。
例えば、
お店の看板を見た時。
「なんでこの色なんだろう。」
「なんでこの大きさなんだろう。」
「なんでこの場所なんだろう。」
レストランへ行った時。
「なんでこのタイミングで声を掛けたんだろう。」
「なんでこの料理を最初に出したんだろう。」
「なんでこのお店は居心地がいいんだろう。」
人と話している時。
「なんでこの人は今この言葉を選んだんだろう。」
「なんで笑ったんだろう。」
「なんで怒ったんだろう。」
革製品を見ている時。
「なんでこの革を選んだんだろう。」
「なんでこの形なんだろう。」
「なんでこの値段なんだろう。」
何でもいいんです。
正解を知ることが目的じゃない。
「きっとこういう理由なんじゃないか。」
そうやって自分なりに考えてみることが大事なんです。
何となく行動して、何となく成功した。
何となく行動して、何となく失敗した。
もちろん、それでも経験にはなります。
でも、自分で考えて行動した成功と失敗では、得られるものが全然違います。
「なんで成功したんだろう。」
「なんで失敗したんだろう。」
と、またハテナを付ける。
その繰り返しです。
同じ行動をするなら、私は“絶対に”後者の方がいいと思っています。
その方が、必ず次につながるからです。
だから私は、スタッフにも「何にでもハテナを付けろ」と言い続けてきました。
最近、自分の頭の中を言葉にしようとしていて、ようやく一つのことに気付きました。
私は昔から、答えを知りたかったわけじゃなかったんです。
私が知りたかったのは、「なぜそうなるのか。」でした。
従業員には怒られていると
思われていた様ですが、全く違います。
ただ純粋にその人とStealの未来の為に
「なぜそうなるのか」を知りたかったんです。
そして振り返ってみると、商売も、革も、建築も、飲食も。
私は何をするにも、そればかり考えていました。
そして、ようやく分かりました。
私が理解したかったのは、「構造」だったんです。
だから今思うと、
遠回りばかりしてきた人生も、
遠回りじゃなかったのかもしれません。
それぞれの構造を理解するために必要な修行だった。
48歳になって、
ようやくそんな風に言葉にできました。