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革の変化について 〜エイジングする革・しない革〜

ホームページをご覧いただきありがとうございます。
札幌市の革製品の専門店「Steal Leather Industry」です。

さて本日は、革素材についてのお話です。
財布やバッグなど、革製品を購入される方にはまず知っていただきたい内容で、
当店にお越しいただいたお客様にも、まずはじめにお話しさせていただくことが多い内容となっていますので、
革製品の購入、オーダーを検討されている方は是非チェックしてみてください。

革製品を選ぶ際の一番のポイント!

革製品を購入する際に気にしていただきたい一番のポイントは革のタイプをしっかりと見極めることです。
この違いがわからないまま購入してしまうと、「思っていたものと違った」「せっかく買ったけど気に入らなかった」
ということになってしまうことがありますので、是非、このポイントに気をつけて見てください。
その革のタイプとは、エイジングする革と、しない革。革には大きくこの2種類があることを知っていただきたいです。

そもそもエイジングってなに?

この記事を読んでいたたいている方の中には、そもそもエイジングとはなんだ?と疑問に思う方もいらっしゃると思います。
エイジングというものを簡単に紹介しますと、
エイジングとは、製品を長く使っていく事で、元々革に染み込んでいるタンニンという植物由来の成分などが、
空気や紫外線などによって化学変化し、色が濃く変化していったり、
革の中に含まれている油分が表面に滲み出てくることと、使用による摩擦などで表面がフラットになっていくことでツヤが生まれたり、
見た目に変化(いわゆるアジ)が生まれていくことをエイジング(経年変化とも)と言います。

ここに記載している通り、製品がエイジングするのかしないのかは、革のタイプによるものなので、
購入時にすでに決まっていることになります。このタイプによる違いをしっかり理解した上で購入を決めていただくことをお勧めしております。

エイジングする革と、しない革は、基本的には革のなめし方と色の付け方によって変わることが多いです。

革のなめし方とは?

動物の革を製品として使えるように、しなやかに使いやすいように手を加えることを「なめし」と言いますが、革のなめし方には大きく3つの方法があります。
・タンニンなめし・・・作業の工程が多く、完成するまでに手間暇がかかります。作業期間1~3ヶ月
・クロムなめし・・・作業の工程が比較的少なく、早くなめせることが特徴で、1日でも可能な時もあります。
・コンビネーションなめし・・・上記の方法を組み合わせて革をなめすこともあります。

色の付け方とは?

染色に使う材料は大きく分けて染料と顔料の2種類があり、どの塗料を使うかによってもエイジングへの影響があります。
・染料・・・革の繊維に色を漬け込むため、時間がかかります。
・顔料・・・革の表面をコーティングするように色をつける方法。比較的簡単で安価に仕上がります。

以上の、なめし方、色の付け方によって革がエイジングするか、しないかは決まります。一般的には、

・タンニンなめし×染料=エイジングする
・タンニンなめし×顔料=エイジングしない
・クロムなめし×染料=エイジングしない
・クロムなめし×顔料=エイジングしない
※厳密にいうと「しない」としている革もちょっとエイジングします。

それぞれの特徴を理解して商品を選ぼう!

エイジングする革としない革を理解せずに商品を購入すると、購入後に後悔することがあります。
と説明しましたが、具体的にエイジングする革としない革にはそれぞれにどのような特徴があるのがを説明します。

エイジングする革…主に植物タンニンなめし(植物の樹液を使ってなめしている)を施しているもの

エイジングする革はその名の通り、経年変化をしていきますので製品が変わっていく過程(いわゆるアジが出る過程)を楽しみたい人、革を育てていきたい人におすすめです。
アジがある製品や、ビンテージ、アンティークなどがお好きな人におすすめなのはこの革です。
逆に、エイジングする革は良くも悪くも変化をしていきますので、エイジングする事を汚いと感じたり、古っぽい、汚れのように感じる。という方には不向きの革になっております。

エイジングしない革…主にクロムなめし(クロムという金属を使ってなめしている)を施しているもの

エイジングしない革は逆に、購入時の状態からずっと変わらない状態(購入した時の状態)をキープしたい人に向いている革です。もちろん綺麗にピカピカな新品同様の状態を
保つには普段から汚れないようなケアが必要になりますが、エイジングする革と比べると革自体の変化が少なく、使用感が出にくい革になります。
正しく使っていけば長く綺麗な状態を保つことができます。
また、比較的安価になることも多いので、同じものを長く使うというよりも、汚れたらすぐに買い替えするという方や商品にオススメの革になります。

このようにエイジングする革と、しない革では、特徴が全く異なります。
せっかく高価な製品を購入したのに思っていたものと色味が変わってしまった。逆に大切に育てて行こうと思って購入したのにただ汚れていくだけで良いアジが出ないなど、
事前にこの違いを理解して購入しないと後悔や失敗をしてしまうことになります。

結論:購入前にしっかりとお店の人に聞いてみてください。

革製品に使われている皮には実は種類があり、特徴も異なることを解説してきましたが、一般の方が見た目だけでこれを見分けることは困難な場合もあります。
革の製品を購入する際は、革の性質をちゃんと聞いて、納得した上で購入した方が良いです。店舗にいるスタッフさんなどに使用用途や、自分がこれからどんな使い方をしたいのか相談してみましょう。

札幌の革製品の事は弊社スティールレザーインダストリーにお任せください。

当店は札幌市東区に店舗を構えております。店舗には工房も併設しており、職人が直接接客させていただいておりますので革に関することや、製品に関することをなんでも相談ができます。
製品選びに悩んだり、わからないことがあるときはお気軽にお店に遊びにきてください。

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