バッグを作っている時と、
バッグを使っている時では、
見ているところが全然違うんですよね。
作っている時は、
デザインだったり、
素材だったり、
縫い方だったり。
そういうところばかり見ています。
でも、使い始めると変わります。
バッグを見ているんじゃなくて、
自分を見ているんです。
どこを持つんだろう。
どこに財布を入れるんだろう。
鍵はどこに付けたくなるんだろう。
車に乗る時はどうなんだろう。
コンビニに行く時はどうなんだろう。
バッグを使っているというより、
自分の行動を観察している感じです。
そうすると、
「あ、この位置じゃない。」
「ここはこうした方がいい。」
そんなことが少しずつ見えてきます。
だから私は、サンプルが出来たら必ず自分で使います。
写真を見ているだけでは分からないことが、本当にたくさんあるので。
たぶん、このバッグを一番使っているのは私です。
だから、お客様が使い始める頃には、
私が気になったところは全部直っていると思います。
結局、作る人だけでは良いものは作れないんですよね。
一度、使う人にならないと。