どんな革も、お手入れをする事が長く綺麗に製品を使うコツです。お手入れのキーポイントは汚れを定着させないようにすることで、そのために使うメンテナンス道具には主に以下のような種類があります。


(1)クリーナー

革の表面についた汚れを落とすための薬剤。固形のものからペースト、スプレータイプなどがあります。汚れ落としの効果の他に、艶出し、カビ防止、防水効果が付随しているものもあります。


(2)防水剤

スプレータイプが主流で、水だけでなく汚れを弾く効果も期待できます。近年では鞣しの工程の最後で防水加工することで、初めから防水効果を持つ革も出てきています。


(3)クリーム

革に潤いとツヤを持たせてくれる溶剤。色味の保持、キズからの保護にも有効で、乳化性、油性、液体、スプレータイプがあります。


(4)保革油

革にしなやかさを与えることができるので、乾燥によるひび割れを防ぐ効果が得られます。ペースト状、液状、半固形のものなどがあります。ミンクオイル、ワックス、ワセリン配合のオイルであるラナパーなどがあり、ラナパーはファスナーに塗ることで滑りを良くする効果もあります。


(5)ブラシ

メンテナンスの最初にはホコリや汚れを落とすこともでき、メンテナンスの最後には磨いて仕上げをするのにも使えます。繰り返し使うと、スプレーやオイルがブラシの毛に浸透し、普段のお手入れはブラシで済ますことが出来る様になります。仕上がりの違いはブラシの毛の硬さで出るので、好みに合ったものを使いましょう。


(6)クロス

ポリッシングクロスはクリームを塗る時や仕上げ磨きの際に使用します。お手入れ用クロスは販売もしていますが、着古したTシャツ(繊維が壊れていて革へのあたりが弱く丁度良い)などでも代用できます。


このように、革には専用のグッズがあるので、汚れが付いたからといってシンナーやベンジンなどの有機溶剤を使わないようにしましょう。革の表面の塗装膜まで溶かしてしまい、シミや色抜けの原因になります。また、溶剤は革に合ったものを選ばなければなりません。買ってきた溶剤は鞄の底や財布の裏側など、目立たないところで試し塗りをし、シミや色抜けがしないことを確認して使い始めるのが安心です。