雨の多い時期は、革にとっては辛い時期です。革の天敵、カビが発生する絶好の条件となるからです。

皮革製品はどんなにお気に入りでも、ヘビーローテーションせず、休ませてあげると長持ちします。使ったあとはホコリや手垢等の汚れを落とし、型が崩れない様にシューキーパーや詰め物で形を良い状態に保ち、陰干しをしてあげることで革に含まれる余計な水分が抜け、リフレッシュすることができます。

革の特性である吸湿性が、革の天敵であるカビの原因になってしまうのは残念ながら事実です。しかし正しく保管することができれば、カビは発生しません。まずは温度湿度の高い場所には保管しないこと。次はビニール袋に包んで保管するのは止めること。ビニール袋では、革から放出された水分が逃げ場を失い、変色や変質の原因になってしまうため、布袋や不織布で包んでおくのが好ましいでしょう。

さらに長期間の保管においては、カビ対策の他に、型崩れ対策、色移り対策、変色や退色の対策が必要になります。長期保管の前にはクリーナーやクリームを使って念入りに汚れを取り除きましょう。型崩れ対策の詰め物は、雑誌や新聞等インクのついたものは色移りや変質の原因になることがあるので避けます。保管場所には重なったり詰め込まれたりしない、低温で風通しの良い湿気の少ない場所、また日光や蛍光灯の当たらない場所を選びます。布袋や不織布に包み、印刷物や合成樹脂、繊維製品とはくっつけない様に保管します。それでも年に何回かは天気の良い日に陰干しをするのが好ましいです。カビの早期発見にもなります。

除湿には乾燥剤も有効ですが、塩化カルシウム系の乾燥剤は湿気を吸うと液状化し、革に付着すると革の繊維を変質させてしまうため、乾燥剤はシリカゲル等を使いましょう。

万が一カビが発生してしまった場合には早急な対処が必要です。専門のクリーニング店に相談して対応してもらうのが良いでしょう。カビ発生後は時間を追うごとにカビが革の深部に根を張り、斑点を生じさせ、臭いもキツくなって、最終的にはもう使えない…なんてことにもなりかねません。

正しい保管方法を理解し、こまめに対応していきましょう。