爬虫類などのエキゾチックレザーは、個体によって違う美しい模様が好まれています。しかし市場では、希少性が高く価格が上がってしまったり、作りたいものの大きさに個体のサイズが合わないなどの問題で、牛革等を加工しエキゾチックレザーに似せた代替品が流通しています。

一般的にエキゾチックレザーの擬似皮革を作るのには、型押しという加工が施されます。牛革、豚革、床革(革を水平に2層以上にカットした時に、革の表面が残っていない革)、コンポジションレザー(革の屑をゴムで固めてシート状にしたもの。天然皮革の分類ではない)などに、型版やロールで加圧し模様をつけます。その他に最初からエキゾチックレザーの模様をつけたフィルムを革に貼り付ける、ラミネート加工もあります。

見分けるポイントは全部で7つあります。

1.革の大きさ、形状

一枚革の状態の場合、エキゾチックレザーとして利用される動物はそれぞれ特有の形を持っています。

2.銀面の模様

エキゾチックレザーには特有の模様があり、その形状や鱗の並び方、大きさは不規則です。しかし型押し革の場合は高級さを出すためであったり、作るものの大きさに合わせてロスが出ないようにするため、本来あるはずの模様の変化や形状を変えている場合があります。また、大きな一枚革を細かくカットする前には型版のつなぎ目があるので判別はしやすくなります。

3.鱗の隙間

エキゾチックレザーの鱗間の溝は深く切り込みが入っていますが、型版で押す場合には比較的浅い切り込みになります。また鱗の隙間には本物のエキゾチックレザーであれば細かいシワがあるのに対し、型押しはシワが荒い、もしくは平面であることがあります。どちらも顕微鏡などを利用するとわかるくらいの差です。

4.表面の模様

型押しをする牛革や豚革には毛穴があるのに対し、爬虫類には毛穴がないため、革の銀面側を山折りした際の凹凸で見極めることもできます。

5.断面の違い

動物は種類によって皮下組織の構造が違う為、断面を顕微鏡や虫眼鏡で観察すると識別がしやすくなります。

6.触り心地・革らしさ

天然の革には特有の伸びや弾力、しっとりとした触り心地がありますが、合成皮革や人工皮革にはそれらがなく、革にしては強い弾性や、伸びがなく硬い質感を感じられます。

7.燃え方

天然皮革は燃えにくく、髪の毛を燃やした時のようなタンパク質の燃える臭いがし、灰しか残りません。対して人工皮革は火の勢いが強く溶け出しながら燃え、ツンとした石油製品が燃えるような臭いがし、カスが残ります。

以上が天然皮革と人工皮革を見分けるポイントですが、顕微鏡などの専門的な道具が必要であったり、実験が必要であったりするので、迂闊に真似をするのはやめましょう。どうしても気になる場合はお近くの革屋さんで聞いてみると良いかもしれません。近年では技術の進歩により製品になっているものを識別することが本当に難しくなっています。生体のキズを再現している型押し革もあるほどです。しかしこれは悪いことばかりではなく、より本物に近い美しい柄が手軽に手に入れられるようになるのは魅力だと言えるでしょう。