わたしたちの生活の中で、財布やバッグ、ベルトに靴、ソファなどの家具に使用されるレザーとは、いったいどんなもののことをいうのでしょうか。


答えは、日本語で[革]と表記される、鞣(なめ)す工程を経た皮のことをレザーといいます。


日本語には[皮]という漢字もありますが、こちらは英語で[スキン、ハイド(Skin,Hide)]、[革]を英語で[レザー(Leather)]といいます。この2つには以下のような違いがあります。


[皮]は動物が外部から身を守るためにあるもので、構造の異なる表皮、真皮、皮下組織で構成されています。鞣す段階の前の革です。鞣しという工程を経ることで、腐敗を防ぎ、表皮が取り除かれ、真皮層を表面とした革になります。


[革]は動物の皮を脱毛し、鞣して得られる製品のことを言います。主に家畜であるウシ、ウマ、ヒツジ、ヤギ、ブタ等のほか、ワニ、ヘビ、サメ、オーストリッチ等の家畜以外の動物全般の革であるエキゾチックレザーが用いられます。中でも、もっとも使用量が多いのは牛皮です。鞣していない生皮は革とは区別されますが、両者を合わせて皮革と称しています。脱毛していない毛皮も、革とは呼びませんが皮革製品に含まれます。


「鞣し革の製品はありますか?」と訊ねられる事がありますが、財布やバッグ等に使用されるレザーであれば全てが鞣し革、ということになります。レザーと表記された商品の中には本当に様々なものがあり、中には擬革(ぎかく:イミテーションレザー)という、革に似せた合成材料で作られたものが混ざっている事があります。一般的にはそういったものにはレザーを表記しないのが習わしですが、買い手側も見定めることが重要になってきます。