革を切り込んで、刻印を打って凹凸をだしていく「カービング」は、革ならではの楽しみ方のひとつです。

カービングに必要な道具

革(初心者であれば3mm以上の革がオススメです。革であれば何にでも施せる、というわけではないので、カービングにあった素材を選びましょう。ナチュラルなヌメ素材などが良いです。)

・トレースフィルム
・木槌
・トレースモデラ
・スーベルカッター
・刻印(お好みのもの)
・大理石版
・フェルト
・スポンジ、ポール(水入れ)

カービングの進め方

1.準備
スーベルカッターの刃を研いでおきます。繊細な作業が必要になるので、刃の切れ味は重要です。初心者の方は角度調整機を使うと両面均一に研ぐことができます。研いだ後は磨いて滑りを良くし、オイルやルージュスティックなどを塗っておくと更に使いやすいでしょう。直線、曲線などで切れ味を試し、カットの練習をしておきましょう。

2.図案を写しましょう
カービングを施したいデザインの上にトレースフィルムを乗せ、鉛筆でアウトラインのみを写します。
革はスポンジを使い、気持ち多めの水で湿らせて数分待ちます。内部に水が浸透してから、革の上にデザインを写したトレースフィルムを乗せ、トレースモデラの先でラインをなぞり革に写します。

3.アウトラインのカット
スーベルカッターを使います。ヨークと呼ばれる指置きに人差し指を乗せ、親指、中指、薬指で本体を支えて握り、刃が革に1ミリ程度食い込むよう奥に倒します。刃に革を食い込ませたまま、手前に引くようにカットします。曲線のカットの場合は刃先を動かしやすくするために刃により角度をつけると良いでしょう。刃の向かう先に手を置かないよう注意しつつ、カッターを持っていない方の手は革をしっかりと押さえます。
カットの深さは、ラインの終わりに近づくほど浅くします。ラインが接している部分はわずかに隙間を開けてラインが交差しないようにします。

4.刻印を打つ
アウトラインができたら、刻印を打っていきます。木槌で叩きながら、打つ場所により角度を変えて、窪みの深さによってデザインに立体感を演出します。重ねて打つ場合もあります。様々な刻印を使い分けて1つの作品ができあがります。

5.デコレーションカットを施す
刻印が全て終わったら、スーベルカッターで仕上げに装飾の切り込みを入れます。ここで再び革を湿らせてからカットします。ラインの強弱がポイントになります。

以上がカービングの流れです。オリジナルのものから定番のデザインまで、刻印の組み合わせ次第で自分だけのカービングを施すことができます。是非皆さんも革に興味があれば、カービングを一度試してみてくださいね。